IHでアルミ鍋が使えないのには理由がある、その仕組みとは?

キッチン

ガスコンロからIHに変更する際に、今まで使っていた使いやすいアルミの鍋がIHでは使えなくなるのは、不便な点の一つですよね。

アルミのほかにもIHでは使えない材質はけっこう多く、無駄になってしまいます。

IH用の鍋はガスコンロでも使えるのに、なぜその逆はできないのでしょうか?

今回はIHの仕組みとIHではアルミ鍋が使えない理由を解説していきますので、これからIHに変える予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

アルミ鍋の特徴はメリットとは!

ご家庭でアルミ鍋を使っていらっしゃる方は多いと思いますが、そもそもアルミ鍋ってどんな鍋でしょうか?

普段何気なく使っているアルミ鍋ですが、いろいろな特徴があります。

まずはアルミ鍋の良い面ですが、熱伝導率がよく軽いことが挙げられます。

鉄やステンレスに比べて重さは3分の1ほどですが、熱伝導率は3倍なのだそうです。

軽いので片手でも持ちやすく、女性にとって使い勝手がいいのでキッチンでも大活躍です。

また、熱伝導率のよさは、忙しい時でもさっと調理ができて重宝します。

お値段が手ごろなのもアルミ鍋の魅力的なところで、さびにくく長持ちするという利点も持っています。

アルミ鍋のデメリットとは!

一般家庭での普及率が高いだけでなく、アルミ鍋はプロからも支持され愛用されています。

しかしながら、熱伝導率がよいということは同時に、冷めやすいということでもあります。

保温性の低いアルミ鍋は、煮込み料理や中身を入れたままの保存には向きません。

食材をさっと茹でたり手早く煮たりするのにもフタは必要なく、落し蓋があれば充分です。

アルミ製の雪平鍋にフタがないのは、そのような理由からなのでしょう。

他にもアルミ鍋のマイナスな面は、軽いのでぶつけたり落としたりすると変形しやすいことが挙げられます。

また、アルミ鍋は水によって黒ずみが起こりやすく、使用後洗った後にはよく水分をふき取り乾かさなければなりませんので、お手入れに少々気を使います。

そんなアルミ鍋の一番の不便な点は、何と言ってもIHで使えないということではないでしょうか。

これほど一般的に広く普及しているアルミ鍋がIHで使えない理由とは、いったい何でしょう。

なぜIHではアルミ鍋が使えないの?IHの仕組み

IHでアルミ鍋が使えない理由を説明させていただく前に、まずはIHの仕組みについて解説させていただきます。

IHとは「電磁誘導加熱」という仕組みのことで、IHコンロのガラストッププレートの下の渦巻状のコイルに、高周波の交流電流を流すことによって磁力線を発生させます。

この磁力線がガラストッププレート上の鍋の底に当たると、底の表面に渦電流が発生しその電流に対して鍋が電気抵抗を起こします。

その抵抗が大きければ大きいほど加熱の力が大きくなります。

逆に、電気抵抗が小さかったり電流が通らず抵抗が起こらなかったりする材質の鍋は、IHでは使うことができません。

ちなみに、アルミ鍋と同じ理由でIHでは使えない鍋には、銅鍋もあります。

また、電流が通らないという理由でIHでは使えない鍋には、耐熱ガラス製や、セラミック製の鍋、土鍋などが挙げられます。

IHでアルミ鍋が使えない理由は

IHクッキングヒーターは、磁力を利用して電流を流し、フライパンやフライパンを加熱します。これを電磁誘導加熱と呼びます。

まず第一に、磁力がうまく通過しない限り、効率的に加熱することはできません。

また、電気抵抗の違いにより加熱性能が変化します。

金属のアルミ鍋は電流が通るのですが、電気抵抗が小さいため熱が発生しないということが、IHでは使えない理由です。

IH加熱には、磁力が良く、抵抗値が中程度の鉄やステンレス(磁石付きタイプ)が適しています。

素材ではありませんが、底が不均一で隙間が開いている調理器具は、磁力が伝わりにくいため、加熱が困難です。

最近では、アルミニウムや銅でも加熱できるオールメタルのIHクッキングヒーターもあるようです。

IHでアルミ鍋を使えるようにする方法はある?

これほど一般的に使われているアルミ鍋ですので、IHで使えないのは大変不便です。

アルミ鍋を何とかIHで使うことはできないのでしょうか?

実はいくつか方法はあります。

ヒートコンダクター

ひとつは、「ヒートコンダクター」という通販で手に入るアイテムを使う方法です。

ヒートコンダクターとはステンレスでできた円形の薄いプレートで、IHの上に乗せて加熱し、その熱でヒートコンダクターの上に乗せた調理器具を温める仕組みになっています。

アルミ鍋は熱伝導率が高いので、IHで使えない鍋の中ではこの方法はやりやすいかもしれませんね。

ご購入の際には、鍋に対するヒートコンダクターの推奨サイズや使用できる鍋の底の形状などを確認し、使用書の注意事項を守りながら使いましょう。

オールメタル対応のIH

他にも、オールメタル対応のIHでしたら、アルミ鍋を使用することができます。

ご自宅のキッチンのコンロをIHに変える機会がありましたら、オールメタル対応を選択すると全ての金属の鍋が使用可能になりますので、アルミ鍋だけでなく銅製の鍋も使うことができるようになります。

しかし、オールメタル対応は一般的なIHに比べて金額が高くなってしまうという問題がありますし、もともとIHとは相性の悪いアルミ鍋や銅鍋は、使えても他の材質の鍋に比べると消費電力が高くなってしまうようです。

IHのすべての口をオールメタル対応にするのではなく、一口だけオールメタル対応にすることによって、金額を抑えることは可能です。

ラジエントヒーター

また、更に金額を抑えたい場合は、ラジエントヒーター付きのIHを選択するという方法もあります。

ラジエントヒーターでしたら、アルミ鍋や銅鍋だけでなく、オールメタル対応では使えない超耐熱ガラスや、小さい土鍋なども使えるようになります。

しかし、一般的なIHに比べるとどうしても熱効率は悪くなりますし、IHとは違いヒータ-の部分が熱くなりますので、使用時にはやけどなどに対する注意が必要になります。

まとめ

IHで使えないアルミ鍋を使う方法に関してはどれも一長一短ですが、それらを理解した上で一番納得のいく方法を選んでください。

価格は高くなってしまいますが、IH対応のアルミ鍋に買い替えるという方法もあります。

材質を選ばずIH対応の調理器具までも使用可能なガスコンロは便利ですが、直接火を使いますので扱いに注意が必要ですし、使用時にコンロの周りの温度が上昇しますので特に夏の調理は大変です。

また、五徳を外してのお掃除に手間がかかるなど面倒な点もあります。

対してIHは調理器具を電流で加熱させますので、火が起こらずお子さんや年配者のいるご家庭でも安心ですし、フラットでお掃除がしやすく、火力も高いので調理時間の時短ができるなどメリットが多いです。

しかし、停電の時は使えませんし、初期費用が高くついてしまうというデメリットがありますし、使用する調理器具が限られてしまうのが大変残念な点です。

すべての材質の調理器具が制限なく使え、現在の問題点が改善されたIHが、リーズナブルな価格で発売される日が早く来るといいですね。

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