エアコンをつけた時に、カビ臭い臭いがして不快な思いをしたご経験はありませんか?
エアコンの内部は複雑で細かい部品が多く、湿気が溜まりやすい構造になっています。
また、エアコンフィルターについたほこりや汚れはカビの餌となりますので、掃除せずに放置していると、カビはどんどん増殖していきます。
エアコンに発生してしまったカビをきれいに落とすのには、どうしたらよいでしょうか?
今回はエアコンフィルターにカビキラーを使えるかどうか調べてみましたので、参考にしていただければ幸いです。
カビキラーとは何に使えるの?
洗濯機を買い替えて出てきたカビキラー達…
そんなにうちはカビだらけなのか
あーあ
夫めー pic.twitter.com/C5rspJdgXs— Nina☆Niña 🐓 (@Fuuka_cat) July 8, 2021
お掃除にはお馴染みのカビキラーですが、本来どんなところで使うものなのでしょうか?
カビキラーの成分には酸化剤やアルカリ剤、界面活性剤などが含まれています。
ですので、使える材質はアルカリに耐えられるものに限定されます。
サビてしまう金属や、液体のカビキラーがしみ込んでしまう木材や壁土には使用することができませんし、色落ちの可能性のあるものにも使用しない方が無難です。
また、水洗いできないものも基本的には使用できませんので、注意が必要です。
エアコンフィルターにカビキラーは使える
では、カビが発生しやすいエアコンのフィルターには、カビキラーは使用できるのでしょうか?
エアコンにはカビが発生しやすいので、カビを除去したり防いだりする効果のあるカビキラーが使えないかと結びつけてしまいがちですが、お勧めできません。
その理由は、ふたつあります。
ひとつ目の理由は、フィルターに使うとカビキラーの臭いが落ちずに残ってしまうということです。
フィルターは外してつけ置きし洗うことが可能ですが、フィルターの目は大変細かく、一度カビキラーにつけてしまうと、その後念入りに水で洗浄しても簡単には臭いが完全に落ちないでしょう。
臭いが残ったままのフィルターを戻しエアコンをつけると、カビキラーの臭いが部屋中に充満してしまい不快です。
ふたつ目の理由は、エアコンの内部のフィンはアルミが素材として使われていますが、カビキラーのアルカリの性質はアルミと化学反応を起こし、腐蝕させる原因になってしまうことです。
フィルターに残ったままのカビキラーのアルカリの成分が、湿気で発生した水分と合わさり内部のアルミの部分に飛ばないとも限りません。
エアコンを使うたびに、アルカリの成分がフィンに移って腐食を起こしたら、エアコンの故障や買い替えにも繋がるリスクがありますので、カビキラーの使用は避けた方が無難でしょう。
エアコンのカビが気になる時の対処方法は
【チンチラの飼主様へ】
この時期のチンチラは特に毛が抜け、エアコンフィルターが1ヶ月ほどで写真のようになります。除湿機や空気清浄機も同様、こまめに掃除してください。 pic.twitter.com/tI4ac7cOqL— つくみ。 (@tsukkun49) July 12, 2021
それでは、エアコンの内部にカビが発生してしまったときは、どう対処すればいいのでしょうか?
安全性を考えると、自分でカビの掃除をする場合は見えるところまでです。
フィルターについたほこりを掃除機で吸い取り、必要に応じて水洗いしましょう。
吹き出し口やルーバーについたカビは、硬く絞ったぞうきんでふき取ります。
フィルターの奥にある冷却フィンは、掃除機でほこりを吸い取るかハンディモップをかけます。
繊細な形状をしていますので、力を加えないよう注意して掃除しましょう。
ここまでは自分で掃除ができますが、見えない内部までカビがはびこっている場合はプロに任せた方が安全です。
誤って電装部に洗剤や水気がかかると故障の恐れがありますので、無理をしてリスクのある掃除をするより、技術を持った信頼できる業者にクリーニングを依頼しましょう。
何故エアコンにカビが生えるの
エアコンにカビが生えやすい原因は、エアコンを使うことによって内部に結露が生じ湿度が高くなるからです。
また、エアコンの内部は複雑な構造をしていますので、湿度が抜けにくくその結果カビの温床になりやすい環境になってしまいます。
フィルターにたまったほこりや汚れはカビの餌になりますので、エアコンの内部はカビの発生する条件が揃っていると言えるでしょう。
エアコンのカビを予防する方法とは
エアコンのカビを完全に防ぐのは難しいですが、ある程度予防することは可能です。
エアコンを使用した後はしばらく送風運転にしてつけっぱなしにし、内部にできた結露を乾燥させ湿気をためないようにしましょう。
また、カビの餌となるほこりや汚れがたまらないように、まめにフィルターを掃除しましょう。
フィルターを外して水洗いする場合は、完全に乾燥させてからエアコンに戻してください。
水気が残っていると、エアコン内の湿気の原因になってしまいます。
エアコンの吸気口に貼るだけでカビの発生を抑えるグッズもありますので、気になる方は試してみるとよいかもしれません。
まとめ
カビキラーはカビを落とすのに効果があり便利ですが、エアコンには向いていないことが分かりました。
エアコンのカビを完全に防ぐのは難しいですが、まめに送風運転をして湿気を追い出し、フィルターの掃除をしてカビの餌となるほこりをためないようにすれば、ある程度予防することは可能です。
それでも長期間使っていると、エアコンの内部にはどうしてもカビが発生してしまいます。
エアコンのカビを放置したままにしておくと、使用するたびに部屋中に胞子をまき散らし、アレルギーや肺炎などの原因となって健康を害する危険がありますので、カビがひどくならないうちに信頼できる業者に依頼して、徹底的にクリーニングしてもらいましょう。
年に1~2度プロにクリーニングしてもらえば、エアコンの効きが良くなり節約に繋がりますし、清潔な空調で快適に過ごすことができます。
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