皆さんはコインランドリーをよく使いますか?
自宅の洗濯機で洗うには少々容量が大きい、毛布や布団カバーなどの寝具を洗いたいときや、雨で洗濯ができずに洗濯物をためてしまったときなど、洗濯から乾燥まで一度にできるコインランドリーは便利で重宝しますよね。
しかし、コインランドリーを使うとダニがうつるという噂があるようですが、ご存知でしょうか?
不特定多数の人が使うコインランドリーですので、信憑性が高いような気もしますが実際はどうなのでしょう。
今回はコインランドリーを使うと本当にダニがうつるのか調べてみましたので、心配な方は参考にしてみてください。
洗濯物のダニ、洗濯だけでは退治できず漂白剤も効かない生命力
ダニは、屋内の適度に湿気や餌のある所では、どんどん繁殖して増えていきます。
死骸やフンはアレルギーの原因となりますし、種類によっては噛むことによって強いかゆみを引き起こす、厄介な生物です。
衣類をしまいっぱなしのクローゼットはほこりが、毎日使う寝具やカーペット等は、人の汗・皮脂、食べかすなどが餌として豊富で、ダニにとっては好環境となっています。
これらのダニのついたものを洗濯すると、洗濯機の中にもダニがうつる可能性が高いです。
恐ろしいことに、洗濯をしただけではダニを死滅させることはできず、洗濯後もおよそ7割は生存しているというデータがあります。
また、除菌などに効果がある漂白剤を使用しても、ダニのアレルギーの原因になる物質に対しては分解する効果が認められるものの、ダニ自体を退治するには至らないようなのです。
つまり、大量にダニのついた寝具を洗濯機で洗った場合、生き延びた7割ほどのダニは、洗濯機にうつるか、そのまま寝具に残ったままになるということです。
ちなみに、洗濯したものを天日干しした場合、太陽の光ではダニは死滅せずそのまま残ってしまいます。
洗う前に比べると何割かは減少するかもしれませんが、洗濯と天日干しではダニを完全に死滅させることはできないのです。
湿気もカビもありダニにとって好環境な洗濯機は大繁殖の危険性あり?
洗濯槽の中は、洗濯をしているうちに衣類から落ちた汚れが溜まりカビが発生しますし、水を使うので湿気もありますので、ダニにとっては好ましい環境と言えます。
今のところ、家の中でダニが発生しやすい場所として洗濯機が挙げられることはないようですが、洗濯物についたダニが洗剤や漂白剤では死なず洗濯後も生き残ることを考えると、ある程度は存在している可能性は捨てきれません。
調査をしてみたら、もしかしたら思っている以上に繁殖しているという結果が出るかもしれませんね。
ダニは好条件が重なると驚異的な繁殖力を発揮しますが、湿度が60%以下になると繁殖力は半分に落ち、湿度50%以下が続くと10日ほどで死滅するそうです。
可能性を潰すためにも、洗濯機を使用した後は乾燥機能を使って洗濯槽を乾燥させたり、洗濯機の蓋をあけておいたりして湿気が溜まらないようにし、できる限りダニが繁殖しにくい環境を保っておくことをお勧めします。
コインランドリーはダニの宝庫?使っても大丈夫?
では、コインランドリーの洗濯機は使用しても大丈夫なのでしょうか?
コインランドリーはいろいろな人が使用しますので、洗濯機からダニがうつる可能性については少々不安になりますよね。
ご家庭の洗濯機と同様、コインランドリーの洗濯のみの機能しかついていない洗濯機につきましては、残念ながらダニが存在している可能性は否定できません。
その洗濯機を使って洗濯のみをする場合は、洗濯物にダニがうつることはあり得ると考えられます。
しかしながら、コインランドリーの洗濯機は、洗濯と乾燥を一台でできるものが多いです。
ダニは50℃以上の環境では死滅してしまいますので、乾燥機と兼用になっている洗濯機については、ダニが繁殖していないと考えてもよさそうです。
けれども、自分の洗濯しようとしている洗濯機を直前に使用した人が、どういう使い方をしたかは分からないですよね。
もしかしたら、洗濯だけをしたかもしれませんので、その場合はその時に洗濯物についていたダニが、洗濯機にうつっている可能性はないとは言い切れません。
ですので、コインランドリーを使う場合は洗濯と一緒に乾燥までをやってしまえば、例え直前に使用した人の洗濯物のダニがうつっていたとしても、自宅で元からついていたかもしれないダニも含め乾燥でダニを死滅させることが可能ですので、安全と言えるでしょう。
家庭やコインランドリーの洗濯機にダニが繁殖しているかどうかは、調査をされたデータがありませんので、あくまでも可能性の話になってしまいます。
しかし、ダニの生命力と繁殖力を考えると、注意しておくに越したことはありません。
幸い洗濯や漂白剤によっては退治ができないダニですが、乾燥や熱に弱いことが分かっています。
エアコンの普及により家の中の温度が一年を通して差がなくなってきた現在では、湿気が多く高温になる夏だけでなく、一年中ダニにとって繁殖しやすい環境になっています。
ダニを完全に家から追い出すことは無理ですが、可能な限り繁殖させないためには、室内に湿気をためないように気をつけたり、洗濯時には自宅の洗濯機の乾燥機能やコインランドリー使用時には乾燥機を使ったりして、できる対策をしておきましょう。
コメント