セスキとクエン酸は、その洗浄力や殺菌・抗菌効果、脱臭効果などが注目され、環境にも優しい自然派のアイテムとして、生活の中で様々な用途に活用されています。
今や100均でも気軽に手に入りますので常備されているご家庭も多いと思いますが、セスキとクエン酸を混ぜるといったいどうなるのでしょうか?
アルカリと酸ですので、うっかり混ぜると危険なのでしょうか?
それとも、両方の特性を合わせ持つ万能のアイテムに変身するのでしょうか?
今回はセスキとクエン酸のそれぞれの特性と、実際混ぜるとどうなるのかをご説明させていただきますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
セスキってどんなもの?特性と有効的な使い方
セスキって、少し前まではあまりなじみのない名前でしたが、今ではクエン酸や重曹と同様にドラッグストアやホームセンター、100均など、どこでも見かけるようになりました。
それはいったいどんなものなのでしょうか?
セスキは重曹と同じで弱アルカリ性ですが、重曹よりもアルカリ性が強く水に溶けやすい性質を持っています。
油汚れのような酸性の汚れを落とすのに効果があり、水に溶かしてスプレーにしたりつけ置き洗いをしたりすると使いやすく、キッチンの掃除や洗濯にも大活躍してくれます。
たんぱく質を溶かす効果もありますので、血液の汚れを落とすのにも効果があります。
重曹のように研磨剤としては使えませんが、特性により用途を使い分けると便利です。
セスキを使う時の注意点ですが、たんぱく質を分解する性質を持つため肌荒れの原因となりますので、使用時にはビニール手袋をつけましょう。
また、アルカリ性に弱い畳やい草、白木の素材には変色の恐れがありますので使用しないようにしましょう。
アルミや銅などの材質のものにも使用できませんのでご注意ください。
クエン酸の特性と多様な利用方法
一方、クエン酸は今や知名度も高くすっかりお馴染みとなりましたが、酸性の性質を持つ用途の多い大変便利なアイテムです。
クエン酸はもともと、かんきつ類や梅干しなどの食品に含まれる酸味の成分で、白い粉末状になって販売されています。
体に必要な成分というだけでなくダイエットや美肌効果もありますし、根菜の黒ずみを抑えたり臭みを取ったりなどお料理にも利用でき、お掃除にも使えるという万能ぶりです。
疲労回復や食欲増進の効果がありますので夏バテ予防にもなり、血液をサラサラにする効果やビタミン・ミネラルを吸収しやすくするキレート作用もありますので、老化予防にも効果があります。
また、古くなった角質を剥がし新陳代謝を促す美肌効果もあり、体内の代謝をアップさせダイエット効果もありますので、美を意識する女性にも大変うれしい積極的に摂取したいアイテムです。
クエン酸は、食品としてだけでなく、料理をするときにも便利な利用方法があります。
煮物を作るときなど、水にクエン酸を溶かしてつけておくと、ゴボウや蓮根などの色の変わりやすい根菜が黒ずむのを防いでくれます。
クエン酸を少量加えることで、野菜を茹でる時に臭みを抑えたり、料理の辛味や酸味をまろやかにしたりする効果もあります。
食品や添加物としての効果だけでなく、お掃除にも使えるというのは意外な利用方法ですが、酸性の性質を生かしてアルカリ性の汚れを落とす効果がありますので、お風呂やキッチンのシンクのせっけんカスや水垢落としに利用できます。
水に溶けやすいので、クエン酸スプレーを作って吹きかけて使ってもいいですし、お風呂場のカビやトイレの尿石など頑固な汚れには、少量の水でペースト状にしたものを塗っておいても効果があります。
クエン酸を使用するときの注意点は、肌荒れの可能性があるので使用時にはビニール手袋をした方が良いことと、ハイターやカビキラーなどアルカリ性の洗剤とは混ぜないように気をつけることです。
他にも、酸に弱い大理石やアルミ、鉄などの金属には劣化やサビの原因になりますので、使用しないようにしましょう。
セスキとクエン酸、アルカリと酸だけど混ぜるとどうなる?危険度は?
それぞれいろいろな用途があり便利なセスキとクエン酸ですが、ふたつを混ぜるとどうなるのでしょうか?
アルカリと酸ですので、有害な物質が発生し危険なのでしょうか?
それとも、お互いの特性を合わせ持つ万能のアイテムが誕生するのでしょうか?
結論から申し上げますと、アルカリと酸ですので化学反応は起こしますが、発生するのは二酸化炭素ですので心配する必要はありません。
ちなみに、混ぜると中和してお互いの効果は打ち消されてしまいますので、混ぜる意味はありません。
しかし、中和により発泡が起こりますので、発生した泡を利用して汚れを浮き上がらせる効果としては、多少期待できるようです。
別々に使った方がそれぞれの効果を発揮しますので、混ぜずにそれぞれの場面に合わせて使い分けましょう。
セスキもクエン酸も重曹も、それぞれご家庭に小さなお子さんやペットがいても安心して使えますし、環境にも優しい自然派のアイテムです。
それぞれの特性を生かして使い分けるとより用途の幅が広がりますので、常備しておくと重宝ですね。
コスパもいいですし、長期保存もできますのでぜひ上手に活用してください。
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