土鍋で炊いたご飯って、ふっくらもちもちとしていて甘みもありおいしいですよね。
香ばしいおこげというおまけが楽しめるのも、土鍋ご飯の醍醐味です。
けれども、スイッチひとつで炊きあがる炊飯器と比べ、火加減が難しい、水加減を失敗して硬いご飯になりそう…などというマイナスイメージがあり、なかなか挑戦できずにいる方は多いのではないでしょうか。
実は、ポイントを押さえれば意外と土鍋ご飯って簡単なんですよ?
今回は、土鍋ご飯の炊き方について詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしておいしい土鍋ご飯にチャレンジしてみてください。
土鍋で炊いたご飯はなぜおいしいの?秘密は熱の伝わり方にある
土鍋ご飯と美味しいおかずたち🥢
土鍋で炊いたご飯はふっくらしっとり幸せな味✨
ご飯に合うおかずばかりで🍚食べすぎてしまいました😂 pic.twitter.com/9pdkgfVPne— in my kitchen (@inmykitchen01) October 23, 2020
土鍋で炊いたご飯って、なぜあんなにおいしいのでしょうか?
土鍋は、金属の鍋と比べて熱伝導率が低い調理器具です。
そのため、緩やかに熱が伝わっていきますので、沸騰するまでに時間がかかりますが、その間にお米の甘みやうまみをじっくりと引き出してくれます。
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いてもフタ取るな」という、かまど炊きをするときのコツを示した昔の言葉があります。
「はじめちょろちょろ」の部分は、ゆっくりと温度が上がっていく土鍋にも当てはまります。
また、土鍋は蓄熱性にも優れています。
土鍋は一度温度が上がってしまうと熱が下がりにくいので、沸騰したあと火を弱めても高い温度のまま鍋を維持することができます。
これが「中ぱっぱ」の部分に当てはまり、お米の一粒一粒までムラなく炊き上げることができるのです。
その後、火を止めてむらし時間に入りますが、このときお米の表面にまだ残っている水分が内部まで浸透し均一に吸収されます。
この過程は「赤子泣いてもフタ取るな」の部分に当てはまります。
はじめチョロチョロ中パッパッ
赤子が泣いてもフタ取るな pic.twitter.com/SOxbhb5ZJj— アイラのアシメとシンクロ (@ash1me) January 24, 2021
火を止めた後も土鍋は余熱で過熱を続けますので、鍋の中に残った余分な水分は飛ばされふっくらとしたご飯が炊きあがります。
以上のことから、ふっくらとしてお米が一粒一粒立ったおいしいご飯を炊くのに、土鍋が向いていることが分かります。
土鍋でご飯を炊くメリットはある?
土鍋はいいぞ
【炊飯器を9年間持ってない人インタビュー】ほぼ毎日自炊している女性に「土鍋でご飯を炊くメリット」を聞いてみた https://t.co/Z05i83MehZ @itm_nlabより pic.twitter.com/j0ixJi8Wru
— ねとらぼ (@itm_nlab) July 4, 2020
では、土鍋でご飯を炊くときのメリットは、何かあるのでしょうか?
土鍋でご飯を炊くとふっくらとおいしく炊きあがることの外にもメリットがあります。
それは、炊飯器に比べると炊く時間を短縮できるということです。
炊飯器でご飯を炊く場合、普通に炊くと炊きあがりまで1時間ほどかかってしまいます。
いっぽう土鍋の方は、炊きあがりまでに30分ほどで済みますので、時短ができます。
また、炊飯器を購入する場合、何合炊きを買うかにもよりますが、およそ5000円から15,000ほどかかり、性能が良いものになるとさらに金額が高くなります。
それに比べ、土鍋の方は数千円から10,000円くらいで購入できますので、炊飯器に比べると出費を抑えることができます。
家計にやさしい価格で購入でき、時短しながらふっくらとして香ばしいおこげ付きのご飯をおいしく炊けるのは、大きなメリットですよね。
土鍋でご飯を炊く手順 コツはある?
おはようございます。
本日の #ふがまる土鍋生活 は
土鍋で炊くご飯!かまど炊きのような
ご飯を家庭で楽しめる
#大黒ごはん鍋 を使います手順は
①お米を水に20分以上浸す
②ガス火で9分炊く
③10分蒸す
なんとこれだけ8時ごろに動画アップします
※四日市の華月@daikokugama さんの土鍋です pic.twitter.com/GQIjlznwIS
— ふがまるちゃん@三重を撮る人 (@fugaemon) August 25, 2021
では、実際に土鍋でお米を炊くときの手順は、どうなっているのでしょうか。
土鍋では、お米1合に対して180mlの水を使います。
9号(27㎝)の鍋ではお米3合、水540mlが適切であると覚えておいてください。
鍋の大きさに応じて、ちょうどいいお米と水の量で炊きましょう。
まず、洗ったお米を水につけ、充分に水を浸透させます。
つけ時間の目安は1時間から1時間半ほどで、夏場は30分ほどにしておいてください。
つけ時間が短いとお米に芯が残ってしまいますので、充分につけましょう。
また、つけ時間が長すぎるとお米のうまみがなくなってしまいますので、目安の時間を守ってつけておくことが大切です。
次にザルで水気をよく切ったお米と適量の水を土鍋に入れ、フタをして火にかけます。
中火~強火にかけて10分くらいで沸騰させ、その後15分ほど弱火で炊きます。
ふたを開けて水分がブクブクと泡を立て残っていないようでしたら、一度30秒ほど強火にして火を止め、その後フタを戻して10分ほどむらします。
むらし終わったら、しゃもじで鍋の中のお米を底から持ち上げひっくり返してまぜ、蒸気を飛ばします。
これで、ふっくらもちもちの土鍋ご飯の完成です。
土鍋で硬いご飯にならないために注意することは?硬くなるのはなぜ?
土鍋でご飯を炊くとき、硬いご飯になってしまうことがあるのはなぜでしょう?
原因の一つとして、水加減の問題が挙げられます。
土鍋でご飯を炊くときは、お米1合に対して180mlの水が必要です。
ただし、この場合のお米とは、洗った後水を充分吸わせたお米のことを指します。
お米を洗った後土鍋にこの水の量でお米を水につけるのでは、水の量が少ないので、硬いご飯が炊きあがってしまうでしょう。
必ずあらかじめ水を吸わせてから、1合に対して180mlの水を用意しましょう。
お米と同等の水を用意する…と覚えておけば、水を吸わせた後お米のかさが増えても、計りやすいかと思います。
また、沸騰するまでの時間が、火が強すぎて短くなってしまったり、弱火で炊く時間や蒸らす時間が短かったりしても、芯が残ったり硬いご飯になってしまう可能性があります。
「赤子泣いてもフタ取るな」という言葉通り、焦らず時間を守って、ゆとりをもって炊くようにしましょう。
まとめ
土鍋でおいしいご飯を炊くには、お米の浸水時間におよそ1時間(夏は30分ほど)かけ、そのあとの調理の火加減を細かく守ることが大切です。
慣れるまでは硬いご飯になってしまったり、芯が残ってしまったりと失敗してしまうかもしれませんが、ぜひコツをつかんで、おいしい土鍋ご飯にチャレンジしてみてくださいね。
コメント