環境に優しく、節約にもなると話題のナチュラルクリーニング。
ナチュラルクリーニングといえば、重曹とクエン酸が有名です。
毎日のお風呂掃除も「合成洗剤を使うのをやめてナチュラルクリーニングを行いたい。」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、重曹とクエン酸の使い分け方とナチュラルクリーニングで行うお風呂掃除の方法をご紹介します!
重曹とクエン酸の特徴
まずは、重曹とクエン酸それぞれの特徴を理解しましょう。
【重曹】
重曹は弱アルカリ性のため酸性の性質を持った汚れを落とすことができます。
また、研磨作用や消臭効果、吸湿効果も期待できます。
【クエン酸】
酸性のためアルカリ性の汚れを落とすことができます。
また、菌の繁殖を防ぐ効果も期待できます。
以上のことから、汚れごとに重曹とクエン酸を使い分ける必要があると言えるでしょう。
つまり、お風呂掃除には重曹もクエン酸も使用する必要があります。
お風呂の4大汚れには重曹?クエン酸?
では、お風呂場で発生しやすい4つの汚れごとに重曹とクエン酸どちらを使えばいいのか解説します。
①水垢
蛇口や鏡など、目のつく場所につきやすい水垢。
水垢は水道水のカルシウムやミネラルが固まったものです。
すぐ掃除すれば簡単に取れますが、放置すると非常に落ちづらくなるので定期的に掃除したい部分でもあります。
水垢はアルカリ性のため、クエン酸で落とすことができます。
②皮脂汚れ
浴槽の汚れといえば皮脂汚れですよね。
皮脂は弱酸性なので重曹で落とすことができます。
③石鹸カス
いつの間にか排水溝などに白くこびりついている石鹼カス。
石鹼カスはアルカリ性のため、クエン酸で落とすことができます。
④ピンク汚れ
少しでも掃除しきれていない部分があると、すぐに発生してしまうピンク汚れ。
実は時間が経つと黒カビになるので、気付いたらすぐに掃除するようにしましょう。
ピンク汚れはロドトルラという酵母菌が原因のため、重曹で落とすことができます。
重曹とクエン酸でお風呂掃除をする方法
重曹とクエン酸の特徴、具体的に落とせる汚れを説明したところでお風呂掃除の方法をご紹介します。
【浴槽・壁】
- 浴槽や壁を濡らす。
- 重曹の粉末をかけて、そのうえからクエン酸の粉末をかける。
- 炭酸のような泡が発生するので、この泡で汚れを浮かした後にスポンジ等で擦り洗いする。
- お湯で洗い流す。
<【床・タイル】
- 重曹スプレー(重曹小さじ1に対して水100ml)とクエン酸スプレー(クエン酸小さじ1に対して水200ml)を用意する。
- 気になる汚れ(石鹼カスならクエン酸スプレー、ピンク汚れには重曹スプレー)ごとに、それぞれ対応したスプレーをかける。
- ブラシで擦り洗いする。
- お湯で洗い流す。
床やタイルにつきやすいピンク汚れは上記の方法で落とすことができますが、菌は残ったままです。
したがって、少しでもピンク汚れの発生を防ぐためには重曹ペーストを使った方法がおすすめです。
方法は下記のとおりです。
- 重曹の粉を水で濡らした歯ブラシですくい取る。(重曹ペースト)
- 擦り洗いする。
- お湯で洗い流す。
【鏡】
- クエン酸スプレーを吹きかける。
- 少し時間をおいて擦り洗いする。
- 水で洗い流す。
汚れが落ちなかった場合は、
- キッチンペーパーにクエン酸を吹きかける。
- ①を鏡にはりつける。
- 数時間放置。
- キッチンペーパーを剥がして水で洗い流す。
という方法を試してみてください。
【洗面器やお風呂用のイス】
- お湯を張った浴槽に重曹とクエン酸をそれぞれ1カップ程度入れて混ぜる。
- 洗面器などの漬け置きしたいものを浴槽にいれる。
- 数時間放置。
- お湯でよく洗い流す。
重曹とクエン酸で掃除するときの注意点
環境やお財布に優しく、使い勝手の良い重曹とクエン酸ですがいくつか注意したい点があります。
①掃除したい場所の素材を確認する。
重曹は
- 大理石
- 塗装面
- アルミ製品
クエン酸は
- 大理石
- 天然木
- コンクリート
- 鉄などの錆びやすい金属
には使用できません。
お風呂場で使用されている素材がないか確認しましょう。
②重曹では強く擦らない。
重曹は研磨効果があります。
そのため、強く擦りすぎないようにしましょう。
③クエン酸は塩素系洗剤と絶対に混ぜない。
クエン酸と塩素系洗剤を混ぜると有害なガスが発生します。
絶対に混ぜないよう気を付けましょう。
また、万が一混ざったときのためにもお風呂掃除をする際は換気をしながら行うと良いでしょう。
まとめ
お掃除の万能選手と言われる重曹とクエン酸。
節約にもなるし地球にも優しいので、積極的に使っていきたいですよね。
この記事を参考に、あなたも毎日のお風呂掃除をナチュラルクリーニングに変えてみてはいかがでしょうか?
コメント